お薬手帳を使った医療連携(CKD21)

CKD21(お薬手帳を使った医療連携の会)

 CKD21はお薬手帳を使った医療連携の会です。主に開業している内科系クリニックと近くの調剤薬局がペアになって参加しています。医療連携というと堅苦しい感じがしますが、その本質は、患者さんの腎臓の状態を
 1)如何に早く見つけて
 2)必要な治療を受けていただき
 3)その情報を患者さんと医療機関(クリニック、病院、薬局)の間で共有するか

と言う事に尽きると思います。
 
 このために私たちは、腎臓に関する大事な二つの情報(eGFRと蛋白尿)を一番簡単で、効率のよく共有するための方法としてお薬手帳に目をつけました。仕組みは簡単です。 医師か、看護師か、調剤薬局の薬剤師がお薬手帳に(どのページでもいいです)判子を押してそこにeGFRと蛋白尿を記入するだけです。

判子ひとつの情報で色々なことが変わります。
例えば、

  1. 薬剤師は薬を調合するときに腎機能に合わせて薬の量、副作用や、飲み合わせなどに気を配り、より細やかな服薬指導ができるでしょう。
  2. 患者さんはお薬手帳をみて自分の腎機能をよりよく知って、生活習慣や服薬態度の改善につながるでしょう。
  3. 医師は腎機能を再確認して薬の処方や検査の仕方などにより一層注意を払うでしょう。ひょっとしたら検査をしてみて意外とリスクが高いことに気がついて、早く専門医に紹介するかもしれません。
  4. CKD21に参加していない医師も、患者さんの持ってきたお薬手帳の判子をみて処方する薬の種類や量により一層の注意を払うでしょう。
  5. 看護師や、栄養士は腎機能にあわせた生活習慣や、食事の指導を行えるようになるでしょう。

「判子ひとつでできる医療連携!」 簡単な事で、世の中が少し変えられるような気がします。 時間もお金もかかりません。仲間に加わってくださる医療機関を募集しています。山梨慢性腎臓病協議会(YCKDI)事務局までご連絡ください。